イザークが就寝の為に着替えている時、いきなりドアの開く音がした。 確認しなくても、わかりきっているほど判っているが、つい、イザークはそちらへ顔を向けてしまう。 そこに見えたのは、満面の笑みを浮かべているキラが自分の方へと突っ込んでくるところだ。 「おわっ!」 着替え中の為に、両腕を服に入れたままだったイザークは、突っ込んできたキラを避ける事も、支える事も出来ず、横にあったベットに倒れこんでしまう。 「やだなぁ〜、どうせ脱いじゃうんだから着替えなくてもいいのに♥」 そう言って嬉しそうにキラがイザークの上にのしかかってくる。 「貴様ッ! いいかげんにしろ!」 服に自由を取られた状態は、自分の上にのしかかっているキラを睨んで怒る事ぐらいしか出来ない。 さすがのイザークも、自由な足で蹴りを入れるには、標準よりも細い体格のキラには躊躇ってしまう。 「どけ!」 「嫌だ!」 「じゃまだ」 「邪魔じゃない!」 ああ言えば、こう言うの、毎度のやりとりなのだが、イザークの性格上、言わないではいられないのだ。 そんなイザークに次の瞬間、ゾクゾクとした感覚が下から背中を伝って上がってくると、カッと体が熱くなった。 キラが自分の下半身のある場所に手を這わせたのだ。 もうなじみの感覚に、次に触られる場所が熱くなっていく。 「や、やめろ・・・」 「イザーク、気持ちいいこと好きでしょう? もっとしてあげるよ」 キラから与えられる感覚に、イザークの体から力が抜けて、あがらうことができない。 キラが触れて与える感覚に、抵抗できなくなってしまう自分に、憤りを感じつつも、結局受け入れてしまうのだ。 羞恥と屈辱にイザークがぎりりと噛みしめる。 「ほら、素直になって、体の力を抜いてくれないと・・・・ね?」 キラの言葉が熱い吐息と共に耳元に囁かれ、イザークは体の力が抜ける。 「そうそう、もっと気持ちよくしてあげるね」 そう言ってキラは、イザークの体に触れるのだ。 「・・・・・・くそっ!」 「もう、そんなに嫌がらなくてもいいでしょ。後で辛い思いをするのはイザークなんだよ?」 「わかってる!」 「誰にも言ったりしてないんだし、僕は触りたい。イザークは触って欲しい。立派な需要と供給で成り立っているんだからいいじゃない。」 「うるさいっ! いいからさっさとやれ!」 「はいはい」 結局いつもの通り、キラは一所懸命イザークが喜ぶようにと、イザークの体のあちらこちらを触る。 「マッサージが好きな僕と、コリが激しいイザーク。運命って上手く出来てるよね?」 「絶対に誰にも言うな! 特にアスランにはだっ!」 「言わないってば〜、もう、いいかげん信用してよね」 「・・・・・・」 こうして今夜も、2人は楽しいふれあいの時間を過ごすのだった。
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ちょっとギャグが書いてみたくて書いてみました。
一瞬キライザ?あだるちー?って感じに話を振っておいて、実はギャグって言うのが書いてみたかったのです。
期待してしまいましたか?
そういう素直な方、結城は大好きです♪
したらば、一言。
あだるちーなお話はこんなところにリンクしたりしませんって。(笑)
(2004/02/22)